公園で高校生達が遊ぶだけ
公園で、高校生が遊ぶ、小説です
瀬川エリカと俺、吾妻千里は昔からの幼馴染みだ。 小学校でも中学でも、そして高校でも、瀬川と俺は、公園で遊ぶ。 ダベったり、野球をしたり、走り回ったり、ちょっと喧嘩したり。 「とりあえず吾妻の中で、わたしを可愛さピラミッドの頂点に設定するといいよ。そうすればわたしを通して“可愛い”がわかる」 「瀬川を可愛さピラミッドの頂点に設定すると、具体的にどうなるんだ?」 「わたしに似てれば似てるものほど、吾妻は可愛いと認識しだすよ」 「じゃあ、電卓とかも可愛く見えんのかな」 「ちょっと待って。吾妻の中でわたし、電卓なわけ?」 そして今日も公園で、高校生の何気ない日常が紡ぎ出される――。