姿を消した舞香。『魔物』によりつけられた、残り一ヵ月の腐敗の呪い。最強の殺し屋だった少年・志摩一式の存在は、『魔物』たちと相対する中で最弱へと転じてしまっていた。なんとか一式は舞香と再会するが、彼女の手により杏樹が浚われてしまう。杏樹を取り戻すため、舞香を追う一式。だが事態はさらに急転する。かつて杏樹に仕えていたメイドが現れ、舞香を一蹴し、彼女を連れ去ったのだ。そして明らかになる一式の過去。一式が、杏樹のために選んだ答えとは !? 「聞こえるか、杏樹。君のことを、浚いに来たぞ」漆原雪人×黒谷忍が贈る『太陽』を見つけ出すための物語、第二弾!
少年、志摩一式は最強の殺し屋である 。とある過去を抱えた彼は、表向きは高校生として、夜は報酬次第で何でもする裏の仕事人としての日々を過ごしていた。そして今夜も一式は、運び屋としての依頼をこなす。だが、彼が受け取った荷物の中にあったのは、一糸まとわぬ全裸の少女の姿だった! 彼女を狙う襲撃者の手からなんとか逃れた一式。そして杏樹と名乗った彼女は、自らを、吸血鬼 『真祖』の娘であると語った。さらに彼女は、一式にひとつの“お願い”をしてくる。その内容は 「どうか、私を。……殺してください」。おりしも、町では連続殺人事件が起きていて……!?漆原雪人×黒谷忍が贈る、『太陽』を見つけ出すための物語 。