文化祭で喫茶店をやることになった僕たち。僕と七曲が雑用係として準備に明け暮れていると、突然、僕は七曲と一緒に、停止した学園に閉じこめられてしまう。襲い来る《パラスラート》たちからはなんとか逃れた僕たちだけど、今度は七曲の様子がおかしい。「お前が……あたしを、本当は……いまは……どう思っているかで……その……」
まるで僕は七曲に呑み込まれてしまいそうで、二人の距離が、近づいて――と、そこに陸車が現れた。彼女によれば、一層結界は人類最大の危機を迎えているらしい。僕は七曲とともに、最終決戦のために一層結界へと向かうが……!?
雨木シュウスケ×硯が贈る学園×青春×バトルストーリー、クライマックスの第四弾!
気づいたら、見知らぬ天井を見上げていた――。そう、ある日突然、僕はさらわれていたのだ。しかも、七曲とふたりきりで。どうやらそれは七曲母による困った気遣いらしい。その中で僕は、七曲の手料理を食べたり、お風呂を覗いてしまったりと、彼女の新しい一面を見ることになる。そして日常は戻るが、さらに事件は続く。いつもの廃工場が消え、代わりに謎の古城が現れたのだ。その城は七曲が作り出した、彼女のための場所のようで。僕はムツキに背中を押されて、城の中に七曲をたすけに行くが……!?
「泣いてる女の子をたすけないのは男のすることじゃありません」
「……わかったよ」
雨木シュウスケ×硯が贈る、学園×青春×バトルストーリー第三弾!
陸車の事件解決から一ヵ月。七曲は相変わらず寝癖っぽい髪と、寝不足気味の顔のままで――遅刻していた。何事もない日々の連続。シーカーズとかいう、世界を救うと主張する変なギルドが現れたりしつつも、そんな連続がこれからも続く……なんとなくそう信じていたときに、僕たちに小さな変化が起きた。七曲が――学校に来なくなってしまったのだ。そしてさらに、変な少女が僕の前に現れる。
「クミの名前は九九九。九郡玖玖玖」
「……名前はわかった。だけど」
「なに?」
「……どうして裸なんだ?」
どうやら彼女は陸車のことを探しているらしく、僕の家に居座ることになってしまい……!?
雨木シュウスケ×硯が贈る、学園×青春×バトルストーリー第二弾!
この星にはちょっとした秘密がある。
《ミラー》と呼ばれる、『あちら側』の世界――僕たちが生きている星とは少し違う世界で、僕たちは《マスクド》という能力者として、怪物たちと戦っている。なぜなら倒した怪物に応じたポイントで、現実の願いを叶えてもらうことができるからだ。とはいえそんなゲームじみた戦いに少し飽きてしまいつつあった僕だけど、ここしばらく、大型の怪物にたった一人きりで挑み続ける“フードファイター”と呼ばれる《マスクド》の存在が少し気になっている。そんなある日、彼女の正体が、いつも無愛想なクラスメートの少女・七曲ナナミだと知ってしまい……!?
雨木シュウスケ最新作の、学園×青春×バトルストーリー!