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最新第4巻 8月1日発売! 表紙イラスト公開中☆

ストーリー

桃音しおん―それは正体不明のまま大ブレイクしたラノベ作家の名前だ。一方僕は、高校生作家としてデビューしたはいいものの、三巻打ち切りから次回作も出せずにくすぶったまま。そんなある日、僕は担当編集さんから呼び出しを受ける。「突然だが、きみは小学生に興味があるか?」いやいやどういうことですか!?そのまま担当さんに押されて、僕は桃音しおんの執筆活動を手伝いに行くことになる。そして出会ったのは、まるで人形のように可憐な、全裸の、小学生の少女で―!?「今夜……わたしの家に来ませんか?おとーさんとおかーさんは、お仕事でいませんので」平凡高校生×天才小学生が織りなす、ラノベ業界の裏に迫る(?)青春ラブコメ!

キャラクター紹介

  • 椎名 歩 高校生ライトノベル作家。デビュー作が三巻打ち切りになり、なかなか新作の企画が通らず悪戦苦闘中。
  • 桃音 しおん オンライン小説『パーフェクトブラック』の書籍化でデビューした大人気ライトノベル作家。正体不明の作家として知られていたが、実は小学五年生の少女。
  • 秋月 ナツメ 歩のクラスメイトで、文芸部部長。ライトノベル作家を目指して日々執筆に励んでいる。
  • 芹沢 桃香 歩やしおんたちの担当編集者。見かけは子どもっぽいが、編集者としては優秀らしい。

モモ先生のラノベQ&A出張版 発売日までぞくぞく更新♪

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  • PART ZERO
  • PART 1
  • PART 2
  • PART 3
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  • PART 5
  • PART 6
  • PART 7
  • PART 8
  • PART 9
  • 「はろーえぶりにゃんっ! モモ先生のラノベQ&A WEB出張版の始まり始まり~! このコーナーでは若手アイドル女性編集者のモモがラノベ業界の疑問についてゆる~い感じで答えていっちゃうよ>ヮ<」
  • 「……桃香さん。出張版だからって妹キャラになるのはやめましょうよ。いくら可愛らしいキャラを演じようが、桃香さんの年齢は二十――」
  • 「黙れ椎名。きみは主人公なんだからさっさと自己紹介をしろ」
  • 「あっ、はい。えっと、椎名歩です。職業は高校生ラノベ作家で――」
  • 「んっ。はじめましてみなさん。ヒロインの桃音しおんです。職業は小学生ラノベ作家。ちなみに嫌いな食べ物はブロッコリーです」
  • 「……あの、しおん? どうして僕の自己紹介の途中で――」
  • 「では、桃香さん。コーナーを進めましょう」
  • 「あれ!? ガン無視!? 僕って一応主人公だよね!?」
  • 「さて、このコーナーは8月2日発売予定の『桃音しおんのラノベ日記』に収録されている『モモ先生のラノベQ&A』のWEB出張版だ。編集者である私こと芹沢桃香が読者の皆様からの質問にレスポンスをしていくわけだが、一つ言っておくことがあるとすれば……中の人などいない! 『このコーナーを作るためにアラサーの男性編集と男性作家が睡眠時間を削って打ち合わせをしている』みたいなことはないぞ! 絶対になっ!」
  • 「桃香さん、そこまで否定するともはや認めてるようなものなんじゃ……」
  • 「ではでは、このコーナーについてのご説明を。このコーナーは読者の皆様から募集した質問をいくつか採用させていただいて、わたしたち……つまり、作家と編集者がトークをするという企画になっています。質問のテーマは『作家さん、編集さん、またはライトノベル業界についての疑問』。質問の募集は『桃音しおんのラノベ日記』公式ツイッターアカウント @momorano で行います。採用させていただいた質問についてのトークは、今後随時『桃音しおんのラノベ日記』の作品公式ホームページや講談社ラノベ文庫ブログ……または『桃音しおんのラノベ日記』の二巻以降に収録されるQ&Aコーナーなどで公開される予定です」
  • 「質問の例をあげるなら、『編集部の企画会議って何をするの?』とか『作家さんと編集さんは普段どこで打ち合わせをしてるの?』とか『新人作家のデビュー作の初版部数は?』とか」
  • 「あの、桃香さん? 最後の質問は若干きわどい気が……」
  • 「んっ。一つ注意があるとすれば、きわどい質問は採用できない可能性が高いです。というか、あまりにもきわどい質問ばかり集まってしまうと採用できるものがなくなります」
  • 「どんな質問を採用させていただくかは中の人……ゲフンゲフン、桃香さんの判断によると思いますので、送ってくださった質問が必ず採用されるわけではありません。ご了承ください」
  • 「注意事項はそんなところだな。では、練習として一度私たちだけでやってみるか。とりあえず、質問内容は椎名かしおんが考えるということで」
  • 「んっ。では、わたしから質問しますね。――ぶっちゃけ、このコーナーって読者の皆様からの質問がまったく集まらなかったらどうするんですか?」
  • 「いやいやいやしおんさん!? 何しょっぱなから身も蓋もないこと言っちゃってんの!?」
  • 「あー、この企画は割と実験的なものだからな。当然、質問がまったく集まらないという可能性も十分考えられる。しかし、心配するな。その場合の対策はちゃんと考えてある」
  • 「え? ホントですか?」
  • 「うむ。質問が集まらなかった場合は、椎名としおんが頑張って質問を考えろ。そしてこのコーナーを維持しろ」
  • 「やっぱり僕たちがなんとかする展開になるんですね!」
  • 「にゃるほど。何はともあれ、今のような感じで質問をテーマにしてトークをする形になります。そんなわけで、作家さんや編集者さんへの疑問、もしくはライトノベル業界についての質問がありましたら、『桃音しおんのラノベ日記』の公式ツイッターアカウント @momorano にどしどしリプライを飛ばしてください」
  • 「採用させていただいた質問をテーマにして、編集者のモモ、小学生作家のしおん、その他約一名がゆる~い感じでトークを繰り広げるよ(≧д≦)ノ」
  • 「『その他約一名』って僕ですよね? どう考えても僕のことですよね!?」
  • 「んっ。そんなわけで、読者の皆様の質問をお待ちしています。それでは、また次回お会いできることを願って。しー・ゆー・あげいん」 
  • 「またまたお会いすることができましたー! 『モモ先生のラノベQ&A』WEB出張版第一回のお時間だよ(>ω<)」
  • 「早速質問をしてくださった読者の方がいらっしゃいました。ありがとうございます! では、質問のご紹介を。『ラノベに使われているイラストってどうやって決められているのですか?』」
  • 「これは表紙、口絵、挿絵の指定についてということだな。やはり、作家さんや編集さんによってやり方は様々だと思う。まずは表紙の場合だが、私のやり方だと作家さんとの打ち合わせで表紙にするキャラクターを決めて、それをイラストレーターさんに描いてもらうというパターンが多い気がする。もちろん、イラストレーターさんから『このキャラクターを表紙にしたいです!』みたいな意見をもらえれば、それが採用されることもあるぞ」
  • 「にゃるほど。桃香さんは表紙のポーズの指定とかも出すのですか?」
  • 「私はそこまで細かい指定は出さないが……発売される本には帯がついている。だから帯の位置を考えてイラストを描いてもらいたいとは思う。帯でイラストの一部分が隠れてしまう場合があるからな」
  • 「そういうことを計算してイラストを描かなくちゃいけない場合もあるってことですか。イラストレーターさんって大変ですね……」
  • 「ちなみに、口絵や挿絵も基本的には表紙を決めるときと同じやり方だ。ただ、こっちの方が作家さんや編集さん、またはイラストレーターさんの意見や好みが顕著に出ると思う。たとえば、とある編集さんは『小学生の水着姿が見たいから、改稿でそういうシーンを入れようぜ!』と作家さんにオーダーを出したとか」
  • 「……桃香さん、それってまさかわたしたちが出ている『桃音しおんのラノベ日記』のことなのでは?あるんですか? 一巻にはわたしが水着を着ている……えっちなシーンがあるわけですか?」
  • 「それは……8月2日発売の『桃音しおんのラノベ日記1  11歳の創作活動』を見てのお楽しみだよっ(`・ω・´)b」
  • 「結局宣伝っぽいことを言ってまとめたよこの人!」
  • 「さてさて、『モモ先生のラノベQ&A』WEB出張版第二回のお時間だよ(≧▽≦)」
  • 「あの、桃香さん。企画がスタートしましたけど、まだ採用できる質問が集まっていないような……」
  • 「というわけで、今回は椎名かしおんが質問を考えろ。これは担当命令だ」
  • 「やっぱり恐れていた展開が起きちゃったよ!」
  • 「んっ。『桃音しおんのラノベ日記』の知名度自体がまだ全然ありませんし、仕方ないですね。では、わたしから質問を。――よく〆切り間際の作家さんがカンヅメになると聞きますが、あれはどんな感じなのですか?」
  • 「あー、カンヅメと言っても、よく漫画やアニメでやっているように出版社がホテルを取って作家さんをカンヅメにするのは割と稀な気がするぞ」
  • 「え? そうなんですか?」
  • 「うむ。ホテル代もかかるし、その作家さんだけ特別扱いしているように見られてしまうからな。出版社にホテル代を出してもらえるのは、ある程度作品が売れている作家さんだけだと思う。新人作家がホテルを取ってもらえることなんて普通だったらまずありえない。あったとしても、それは出版社のお金でなく担当編集の自費になってしまうだろうな」
  • 「では、新人作家さんの原稿が上がらなかったらどうするんです?」
  • 「よくあるのは出版社の会議室に来て原稿を書くパターンだ。しかし、ときどき逃げてしまう作家さんもいる。その場合は……」
  • 「その場合は?」
  • 「あはははははははははっ(◕‿‿◕)」
  • 「その顔で笑うのはやめてくれません!? なんかすっごい怖いんで! マジで!」
  • 「というか、第二回で早くもぱろでぃねたって……このコーナー、大丈夫なんでしょうか……」
  • 「ぐーてんもーるげんっ! モモ先生のラノベQ&A』WEB出張版第三回のお時間だよ(`・ω・´)>」
  • 「じゃあ、今回は僕が質問しますね。――編集さんって、普段どんな感じの服装で出社するんですか?」
  • 「結構リベラルな人が多いぞ。わたしもスーツは新人賞の授賞式や会社の行事のときぐらいしか着ないし。わかりやすくたとえるなら、私服通学の高校みたいな感じだ。そこまで派手なものはダメだが、ある程度は許される……と思う。まぁ、各出版社ごとで違いはあるだろうがな」
  • 「でも、桃香さんの服装はかなり特殊な気が……」
  • 「だが、世の中にはもっとすごい人もいるぞ。わたしの知り合いの編集さんは自分の担当作家さんの付き添いでとあるイベント会場に行ったとき、関係者の人に『あっ、こんにちは! ××先生ですね!』と挨拶されたそうだ」
  • 「えっ……それって、まさか……」
  • 「服装が目立っていたから、作家さんと間違われたわけだな。ちなみにそのとき作家さんはTシャツにカーゴパンツ。その編集さんはヴィジュアル系っぽい格好をしていたそうだ」
  • 「それでは関係者さんが勘違いするのも仕方ないような……」
  • 「ちなみに、その編集さんと一緒に写真を撮ってケータイに保存すると自分の担当作の重版が掛かる……という都市伝説がラノベ業界では秘かに流れているらしい」
  • 「もはやパワースポット的な扱いですねその人!」
  • 「早くもこのコーナーも第四回! これからもゴーイングマイウェイな感じでゆるっとラノベ業界の疑問に答えていっちゃうよ(`・∀・´)ノ」
  • 「ですが、このコーナーはゆるいって言うよりはむしろ生々しい気が。なので、今回は比較的ゆるい質問を。――編集部に置いてある冷蔵庫って、主に何が入っているんですか?」
  • 「随分マニアックな質問だね……」
  • 「まぁ、たまにはそういうゆるい質問もいいか。ただ、編集部の冷蔵庫はある意味パンドラボックスだぞ。主に編集部のメンバーが買ってきた食事やオヤツが入っているが、みんなついつい忙しくてその存在を忘れてしまったりする。だから奥にあるブツの方が危険度は高い……」
  • 「危険度って……具体的に今まで見たものでヤバかったものはありますか?」
  • 「うーむ……賞味期限が半年前のお酢とか、『だれものんでは ならぬ』という謎のメッセージが書かれたペットボトルとか……」
  • 「なぜ出版社の冷蔵庫にお酢が……。そのペットボトルの中身もすごく気になるのですが……」
  • 「あとは、もっとヤバいブツもあったんだが……すまない。とてもじゃないが、この場では公表できない」
  • 「え? どうしてです?」
  • 「いや、そのブツが入っているのを発見した事務の人が『誰だこんなもん入れたのは!? ぶっ殺すぞ!!』みたいなことを言い出して……」
  • 「あの、すみません。なんだかこの話題、全然ゆるくない気がしてきました……」
  • 「ちゃおっ! 『モモ先生のラノベQ&A』WEB出張版第五回のお時間だにゃん(。・ω・。)」
  • 「では、今回はわたしが質問を。――作家さんと編集さんって、どんな飲み会をするんですか? わたしはまだ小学生なので、大人同士のこみゅにけーしょんには興味津々です」
  • 「いや、まだ知らなくていい世界だと思うけど……」
  • 「まぁ、実際にお酒が大好きな作家さんもいるがな。ある作家さんは自分の担当編集が変わることになったときに、『新しい担当さんって、お酒が飲めるんですか? そうじゃないと一緒に仕事ができない気が……』とかなりマジな顔で言ったとか」
  • 「大分ヤバいよその人! 一刻も早く病院に行って何かしらの治療を受けるべきだよっ!」
  • 「心配するな。もちろんアルコールハラスメントなんかしない。だが、ときどき作家さんが酔い潰れておかしなことをしてしまうこともある。ある作家さんは、目が覚めたら自分の家にいたそうだ。昨日の飲み会の記憶も途中からない。これは飲みすぎたなぁ……と思っていると、自分の左手にペンでメッセージが書いてあったらしい」
  • 「メッセージ?」
  • 「うむ。明らかにその作家さん本人の筆跡で、『担当さんに昨日はご馳走様でしたとメールを送る』とか『今やっている原稿の第二章をワード10ページ削る』とか『今日はペットボトルの回収日』とか……記憶をなくす前の自分がメッセージを残していたそうだ。まぁ、こんな事件も起きるが飲み会はとっても楽しいぞ」
  • 「……にゃるほど。それが大人のこみゅにけーしょん……奥が深いです」
  • 「いやいやいやしおん!? その作家さんの行動は明らかにおかしいからね!? どう考えてもバッドコミュニケーションだよ!!」
  • 「このコーナーも第六回! 今回もロックンロールな感じでラノベ業界ネタをQ&Aしていくよっ(屮≧Д≦)屮」
  • 「では、今回もわたしが質問を。――ずばり、もしなるとしたら専業作家と兼業作家のどっちが良いんですか?」
  • 「……あの、しおん? その質問はちょっときわどい気がするし、色んな人の意見があるだろうからあまり追究しない方が……」
  • 「まぁ、これから作家を目指す人にとっては気になる話題かもな。しかし、これは私の個人的な意見だが、『どっちの方が良い』なんてはっきりしたことは言えない。専業作家も兼業作家もそれぞれにメリットがあるし、デメリットもある。たとえば専業作家は兼業作家よりも創作活動に費やせる時間が長いし、自由な時間も比較的多いと思う」
  • 「にゃるほど。それは一理ありますね」
  • 「だが、専業作家はその分リスクもある。安定収入なんてとてもじゃないが期待できないし、スランプに陥って原稿が書けなくなったら収入がゼロになる可能性もある。極端な話、そのプレッシャーに押し潰されて原稿を書けなくなってしまう作家さんだっているかもしれない」
  • 「まだデビュー二年目の僕が言うのもなんですが、兼業の作家さんはそういうプレッシャーを少し減らせるのかもしれませんね」
  • 「しかし、さっきも言った通り『どっちの方が良い』なんて答えは存在しないと思う。専業になるか兼業になるかは作家さん自身が決めること。自分に合っていると思ったスタイルを見つけ、決断し、実践すればいいだけの話だ。それが自分にとっての正解になる」
  • 「桃香さん、第六回目にしてやっとマジメなことを言いましたね……」
  • 「ちょ、しおん!? 私はいつだって真剣だぞっ!? これでも現役の編集者なんだぞっ!?」
  • 「ラッキーセブン! 第七回を見たみんなには何かラッキーなイベントが起きちゃうかも! そんなドリーミーなことを思っている芹沢桃香十七歳だにゃ(=・ω・=)」
  • 「……ときどき自分の担当編集さんのキャラがすごく心配になります、椎名歩十六歳です。では、今回は僕が質問を。よく作家さんって生活リズムがおかしくなるって聞きますけど、ホントなんですか?」
  • 「……いや、私は現役作家の椎名がそんな質問をしてきたことにビックリだぞ。まぁ、現役の高校生でもあるきみはある程度しっかりした生活をしているだろうが」
  • 「わたしも小学生なので夜はちゃんと寝ています。でも、普通の作家さんは違うのでは……」
  • 「うむ。昼夜逆転している人は割と多い。私の担当作家の一人には『もうアナログ時計を見ただけじゃ朝か夜かも判別できません……』とか言う人もいるぞ」
  • 「うわー、マジで生活リズムが狂っちゃってますね……」
  • 「ここで困るのが、一部の編集さんも作家さんに合わせて深夜に仕事をしていることが多いということ。当たり前だが、会社には昼間出社しなくてはいけない。しかし、作家さんからの急なメールが午前三時に来たりする。それに対応するために深夜まで仕事をしていることもあるぞ」
  • 「えっ……じゃあ、いつ寝てるんですか?」
  • 「答えは簡単だ。――あんまり寝ない。もしくは、会社のデスクで仮眠を取る。あとは家まで仕事を持って帰る。そう言えば私もこの前、午前三時に作家さんと電話で打ち合わせをしたっけなぁ。あははははははっ」
  • 「……桃香さん、いつもお仕事お疲れ様です」
  • 「このコーナーも第8回! 今回もハイテンションな感じでコーナーを運営していくよぉヽ(。・`ω´・)ノ」
  • 「んっ。では、今回は読者の方からいただいた質問をご紹介します。『続刊が出るには、初版からどれだけ重版すればいいのですか?』」
  • 「……うむ。なかなかきわどい質問が来たな」
  • 「というか、桃香さん。これって答えてしまっても大丈夫なんですか?」
  • 「答えてしまっても大丈夫というか、はっきりとした答えはないと思う。今この業界には二ケタの数のライトノベルレーベルがある。当然、レーベルごとに『続刊を出す』ことについての判断基準は全然違うし、それぞれの作品の初版部数によっても状況は変わってくるだろう。またこの『続刊』というのが二巻なのか、それとも長期シリーズがどれくらいまで続くのか……みたいな話でも大分違ってくる。『続刊』にも色々あるんだ」
  • 「では、明確な答えはないということなんですか?」
  • 「そうだな。ただ、『売り上げが落ちてしまえばいつかは打ち切られる』ということだけははっきりと言えるかもしれない。これは本当に私の個人的な意見だが、出版社にとって本はあくまで『商品』だ。作家さんがどれだけ精魂注いで書き上げた物語でも、売り上げというシビアな目線から存続を判断しなければいけないときもある」
  • 「本が売れなくなったら、レーベル自体の存続ができなくなるかもしれませんしね。売れなくなってしまった本を出すのは作家さん的にもプラスじゃないかもしれません」
  • 「……それでも、売り上げに関係なくきっちり自分の物語を完結させたい作家さんもいると思うがな。まあ、難しいところだ」
  • 「なんだか、とってもシビアなお話になってしまいました……」
  • 「よし、椎名。何か面白いことを言ってこのコーナーをドッカンドッカン盛り上げろ」
  • 「えっ……あ、あはは、やだなぁ桃香さん。こんなときに冗談を言うのは―」
  • 「ファイトだよおにーちゃんっ! モモ、おにーちゃんならこのコーナーを最高にHOTにできるって信じてるっ(★≧ω≦) ノ」
  • 「何その無茶振り!? どう考えても一番シビアなのは桃香さんの担当作家に対する扱いだよっ!」
  • 「明日は『桃音しおんのラノベ日記』の発売日! そんなわけで第九回だーっ\(≧∇≦)/」
  • 「では、今回も読者の方からの質問をご紹介します。―行き詰まった時のおすすめの気分転換法を教えてください!」
  • 「うむ。私の知っている作家さんやイラストレーターさんの気分転換の方法は、ゲームをするとか、友だちと一緒にスポーツをするとか、プラモを作るとか、あと携帯ゲームに課金するとか、課金するとか、課金するとか……」
  • 「なんだかやけに課金が多いような……。そう言えば桃香さんも携帯ゲームをしていましたよね? 一体どれくらい課金してるんですか?」
  • 「(´;ω;`)」
  • 「なんで急に泣きそうになってるんです!? ち、ちなみにしおんはどんな気分転換をするんだ?」
  • 「わたしは本を読むことですね。創作活動の勉強にもなりますし、一石二鳥です」
  • 「あー、確かにね。でも、僕は作家になってから本の読み方が変わったよ。『この本はこういう構成になってるんだ』とか『このシーンのキャラクターはこう書くのか』みたいな感じで、ついつい作家目線で読んじゃってさ」
  • 「研究として本を読むあまり、素直に作品を楽しめなくなってしまう作家さんもいるらしい。そんな作家さんにオススメの気分転換方法があるぞ」
  • 「え? 本当ですか? ちなみにどんな方法なんです?」
  • 「―仕事を増やす。具体的に言えば複数の作品を同時に執筆するわけだな。そうすれば一つの作品で行き詰まったときに、別の作品の執筆をすることで気分転換ができる。もちろん、複数の作品を同時に書くことは大変だ。どの作品もクオリティを落とすわけにはいかないし」
  • 「……あの、すみません。もうちょっとゆるい感じの気分転換はないんでしょうか?」
  • 「では、こんなのはどうだ? 明日発売の『桃音しおんのラノベ日記1  11歳の創作活動』を読もう。高校生作家と小学生作家が織りなすHIGH&LOWラブコメ。これを読めばラノベ業界の裏事情がわかっちゃうかも……さぁ、レッツ気分転換っ(>ω<)/」
  • 「上手いこと宣伝でまとめやがったよこの人!」
  • 「んっ。それでは皆様と作品本編でお会いできることを願いつつ……しー・ゆー・あげいんです」
@momorano @momorano

書籍情報

  • 桃音しおんのラノベ日記4パーフェクトホワイト

    最新第4巻 8月1日発売!!

    「わたしには、書きたい物語がありますから」 僕たちの物語の結末は――。

    「せんせいは、ナツメさんと付き合った方がいいと思います。きっと……そうした方が、幸せですから」
    そう言い残して、桃音しおんは夜の街に消えた――。そして僕は、しおんとしばらく距離を置き、ナツメと付き合うことになる。担当編集である桃香さんからシリーズの打ち切りを告げられながらも、なんとか最終巻を書き上げた僕。だが、月日は流れてクリスマスイブ。久しぶりにしおんと再会した僕は、自分の書きたい物語が何もなくなってしまったことに気づいて……!? 桃音しおん、椎名アユム、秋月ナツメ。僕たちが駆け抜けた物語の結末は――。平凡高校生×天才小学生が織りなす、ラノベ業界の裏に迫る(?)青春ラブコメ、クライマックスの第四弾!

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  • 桃音しおんのラノベ日記1 11歳の創作活動

    「ぎゅってしても……いいですか?」天才ラノベ作家は美少女小学生!?あさのハジメ×たにはらなつきが贈る新シリーズ!

    桃音しおん――それは正体不明のまま大ブレイクしたラノベ作家の名前だ。
    一方僕は、高校生作家としてデビューしたはいいものの、三巻打ち切りから次回作も出せずにくすぶったまま。
    そんなある日、僕は担当編集さんから呼び出しを受ける。「突然だが、きみは小学生に興味があるか?」いやいやどういうことですか!?
    そのまま担当さんに押されて、僕は桃音しおんの執筆活動を手伝いに行くことになる。
    そして出会ったのは、まるで人形のように可憐な、全裸の、小学生の少女で――!?
    「今夜……わたしの家に来ませんか? おとーさんとおかーさんは、お仕事でいませんので」
    平凡高校生×天才小学生が織りなす、ラノベ業界の裏に迫る(?)青春ラブコメ!

    第2章まですべて公開!試し読み

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  • 桃音しおんのラノベ日記2 恋と夏休みと修羅場進行

    「これはアタシと歩……夏休みは恋も仕事も修羅場です!?

    高校生ラノベ作家の僕。この半年間ずっと通らなかったプロットがやっと通って、つい先日新作の初稿を上げることができた。以前に比べて作家として前に進んでいるという実感に、心が躍る。そして、担当編集の桃香さんのチョイスで新作の挿絵を新人イラストレーターさんにお願いすることになるが、その素顔は僕にとってとても身近なあの人物だった! さらに、発売日が急遽一ヵ月前倒しになってしまい、僕たちはかつてない修羅場を迎えることになり……!?
    「アタシとあんたは……今日からもうただの友だちじゃないもん」
    「……は?」
    平凡高校生×天才小学生が織りなす、ラノベ業界の裏に迫る(?)青春ラブコメ、水着もいっぱいな夏休み編の第二弾!

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  • 桃音しおんのラノベ日記3 16歳の編集活動

    「妹の好きな相手ぐらいすぐにわかるさ」 しおんが歩を誘拐――!?

    高校生ラノベ作家の僕こと椎名アユムの新刊発売日。この日、僕は小学生に誘拐された――。犯人である小学生ラノベ作家の桃音しおんによれば、どうやら彼女は担当編集で姉の桃香さんとちょっとしたことでケンカをして、別荘に家出をすることにしたらしく、僕はそれに付き合わされたわけだ。そして、しおんの依頼で、僕はこの家出期間中、彼女の担当編集を務めることになる。だけど、二人きりの生活は、一緒のベッドで寝てしまったりなど波乱続きで……!?
    「今から、わたしの奴隷になってください」
    「どうしていきなり僕が小学生の奴隷にならなきゃなんないの!?」
    平凡高校生×天才小学生が織りなす、ラノベ業界の裏に迫る(?)青春ラブコメ第三弾!

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