「せんせいは、ナツメさんと付き合った方がいいと思います。きっと……そうした方が、幸せですから」
そう言い残して、桃音しおんは夜の街に消えた――。そして僕は、しおんとしばらく距離を置き、ナツメと付き合うことになる。担当編集である桃香さんからシリーズの打ち切りを告げられながらも、なんとか最終巻を書き上げた僕。だが、月日は流れてクリスマスイブ。久しぶりにしおんと再会した僕は、自分の書きたい物語が何もなくなってしまったことに気づいて……!? 桃音しおん、椎名アユム、秋月ナツメ。僕たちが駆け抜けた物語の結末は――。平凡高校生×天才小学生が織りなす、ラノベ業界の裏に迫る(?)青春ラブコメ、クライマックスの第四弾!
桃音しおん――それは正体不明のまま大ブレイクしたラノベ作家の名前だ。
一方僕は、高校生作家としてデビューしたはいいものの、三巻打ち切りから次回作も出せずにくすぶったまま。
そんなある日、僕は担当編集さんから呼び出しを受ける。「突然だが、きみは小学生に興味があるか?」いやいやどういうことですか!?
そのまま担当さんに押されて、僕は桃音しおんの執筆活動を手伝いに行くことになる。
そして出会ったのは、まるで人形のように可憐な、全裸の、小学生の少女で――!?
「今夜……わたしの家に来ませんか? おとーさんとおかーさんは、お仕事でいませんので」
平凡高校生×天才小学生が織りなす、ラノベ業界の裏に迫る(?)青春ラブコメ!
高校生ラノベ作家の僕。この半年間ずっと通らなかったプロットがやっと通って、つい先日新作の初稿を上げることができた。以前に比べて作家として前に進んでいるという実感に、心が躍る。そして、担当編集の桃香さんのチョイスで新作の挿絵を新人イラストレーターさんにお願いすることになるが、その素顔は僕にとってとても身近なあの人物だった! さらに、発売日が急遽一ヵ月前倒しになってしまい、僕たちはかつてない修羅場を迎えることになり……!?
「アタシとあんたは……今日からもうただの友だちじゃないもん」
「……は?」
平凡高校生×天才小学生が織りなす、ラノベ業界の裏に迫る(?)青春ラブコメ、水着もいっぱいな夏休み編の第二弾!
高校生ラノベ作家の僕こと椎名アユムの新刊発売日。この日、僕は小学生に誘拐された――。犯人である小学生ラノベ作家の桃音しおんによれば、どうやら彼女は担当編集で姉の桃香さんとちょっとしたことでケンカをして、別荘に家出をすることにしたらしく、僕はそれに付き合わされたわけだ。そして、しおんの依頼で、僕はこの家出期間中、彼女の担当編集を務めることになる。だけど、二人きりの生活は、一緒のベッドで寝てしまったりなど波乱続きで……!?
「今から、わたしの奴隷になってください」
「どうしていきなり僕が小学生の奴隷にならなきゃなんないの!?」
平凡高校生×天才小学生が織りなす、ラノベ業界の裏に迫る(?)青春ラブコメ第三弾!