ショコラとルサルカがひなた寮のメンバーに加わってから公太の生活はさらに賑やかになった。
「ぼくはヴァンの恋人なんだからデートがしたい。それで、もう一回ちゃんとキスがしたい」と願ったショコラと彼女のサポートをする(と見せかけて実際は自分が公太とデートしようとする)クリスによってトラブルに巻き込まれたり、ルサルカの発明品の影響でライラが子犬に見えるようになってしまったり、毎日がドタバタと騒がしい。けれど、最近ひなたの元気がない。どうやらひなたは悪夢を見るせいで寝不足らしいが、彼女自身はその悪夢の内容を覚えていないというのだ。ひなたを救うために、公太はメっちゃんの魔術で妹の夢の中へとダイブするが……!?
落ちこぼれの祓魔師だった少年・地獄崎公太は、異世界に召喚され、吸血鬼の姫君クリスの眷属として次期魔王の座をつかんだ。だがまさにそのとき、公太はふたたび現代日本に召喚されてしまう。彼を召喚したのは、天才祓魔師と呼ばれていた、公太の妹のひなた。しかも、ヒロインになりたいと願うひなたにより、公太は契約で《主人公》という属性を与えられ、ラブコメの主人公のように振る舞わなければ魔力を回復できないという制約を課されてしまった。そして《妹》の属性を持ったひなたや、同様に召喚されたクリスたちとラブコメな生活を送ることになる公太。しかしひなたは、自分が召喚した魔王の正体が兄だということにまるで気づいておらず……!?
火事から再建したひなた寮で、クリスやライラたちと一緒に一つ屋根の下で暮らすことになった公太。転入生としてひなたの高校に通うことになった一同だが、ひなた、クリス、ライラの三人はさっそく、学校で公太とどれだけラブコメができるかという勝負をはじめてしまう。
夜界から新たに召喚されたエルフの少女・ルサルカも現れて一騒動の結果、公太はひなた、クリス、ライラのそれぞれと遊園地でデートをすることに。――しかも、彼女たちはみんな、公太が他のヒロインとデートするとは思っていない、いわゆるトリプルブッキング状態! なんとか彼女たちにバレないよう、三人とのデートをこなしていく公太だったが、さらに新たな魔族が現れて……?