ただの高校生だった真人は突然神になっていた。そこに現れた下級生の黒須千鳥は「我が神社の神となってください」と彼に懇願する。千鳥は黒須神社を守る巫女だった。何の取り柄もない自分が力になれるのならばと話を引き受け、神の仕事を始めるのだが……。なんと、神の仕事はポイント制になっていて、貯めれば貯めるほど位が上がっていくというシステムだった! どこかのスーパーかよ!参拝客のお願い事を叶える仕事から、土地を守る仕事まで。しかも他の神とのいざこざも絶えず、神様の仕事は意外とハード。そんな中、土地に禍をもたらすという疫病神が現れる。倒せば高得点を貰えると燃える千鳥だが、真人は……。第2回講談社ラノベ文庫新人賞≪大賞≫授賞作!
突然神になった真人は巫女の千鳥の力を借り、厄神だったウツロを福の神に変え、桜丘市は平穏な日々を送っていた。ある日、稲森天満の神である朱理が黒須神社に乗り込んできた。「どちらがこの街のマスコットに相応しいか、勝負しろ!」と。単なる幼女キャラ位置争奪戦を挑みに来たのかと思いきや、“ウツロに食べ物を与えると幸せになる”という噂への忠告が目的でもあった。新たな福の神は幸運と同時に、新たな禍も呼び寄せていたのだ。桜丘市の神たちが集まり、この難を回避しようとするが!? 禍の影響を受け危険な状態に陥るウツロだが、それは彼女に術をかけた真人たちと街の危機でもあった! 第2回講談社ラノベ文庫新人賞≪大賞≫受賞作第2弾。
黒須神社から去ったと思われていた神・ククリ媛が真人の前に現れた。彼女はある理由から神力を失っていただけで、ずっと真人や千鳥のことを視ていたという。神力を取り戻し復活したいと願うククリ媛を想い、真人は復活のための祭りを開催することを決意するが、ククリが力を取り戻せば真人は神の力を捨て自分の元を去るのではと千鳥の心は揺れる。祭りの準備を進めていくごとに見えてくる、黒須神社とククリそして千鳥の秘密……。同時に大事な祭りを妨害するかのように現れた謎の影が街を襲う! その正体は、厄神よりもやっかいな生きた人間の念……影の出現とククリ媛の出現に関係はあるのか!? 第2回講談社ラノベ文庫新人賞《大賞》作品完結編!