紫堂家の分家・天華規那(あまはなきな)と鈷条茉莉花(こじょうまつりか)を狙って襲ってきた“犬神一来(いぬがみいつき)”から匿まうため、縁(えにし)は両親の協力を仰ぐ。互いの心臓を掴み合うような戦い、それは誰もが無事ではすまないほどの近代兵器と忍術の近接戦闘であった。縁は瞳に宿した“ブロード”の力を使い、一来たちを追い詰めていくが、一来の下には人か獣か妖しい種族たちが集まりつつあった……。奴らは『黒い霧の向こうから来た“闇の種族(ダーク・ワン)”』。幼なじみのエリオットが兇弾に倒れ、最強の変異傭兵エスメラルダも一来の攻撃に左足を失う。また時を同じくして同僚レベッカの“変異”が始まろうとしていた……。最後の刻を前に、紫堂縁、最後の忍術が轟き渡る!!