アハト Acht
入院している妹の治療費を払うために民間軍事会社に勤務している。
ルミナスという、人間でありながら魔法を使える存在。
本名は北川和斗。
エルフにより東京が占拠され、人類とエルフが敵対する時代 。病床の妹のため民間軍事会社に勤める少年、北川和斗 コードネーム・アハトは、人間だが例外的に魔法を使える存在として、対エルフの任務にあたっていた。ある日彼は、ユスティというエルフの少女を守るという任務を受ける。どうやら彼女は、世界の破滅にかかわる禁断魔法〈カオティック・ターミナル〉の鍵を握っているため、エルフ界当局から狙われているらしい。かくしてアハトは、敵対しているはずのエルフを守るために戦うことになり !?
「人間が魔法を使っちゃいけないなんて、誰が決めた?」
そして科学と魔法は交錯する 最強の近未来バトルアクション!
「ちょっと世界を滅ぼしに行ってくる」
そういってヒートテッ……いや魔装服に身を包んだ兄を送り数時間後。いろいろ心理的ダメージを受けた俺、里谷リトは奇妙な少女と出会う。少女の名は紙透トオル。彼女は差別と偏見に満ちたこの世界を作り替えようとしている少女だ。そんなバカなと笑う俺に、彼女は『奇源』と呼ばれる超能力を見せてくれた。そして世界を変えることのできる『夢の木』という親木が、この街のどこかにあるらしい。確かにこの世界は汚れているかもしれない。でも本当にそれでいいのか? 俺は彼女の願いを叶えてあげたいのか、それともどうしたら……!?恋と未熟と不思議が交差する第4回ラノベ文庫新人賞<大賞>受賞作品!
里谷(さとや)リト
榊野(さかきの)学園1年生。学園のアイドル・曽々木 小夜子にデートのお誘いを受けて舞い上がっていたが……。
中二病の兄と、だらしのない父親に頭を痛めている。
紙透トオル
汚れなき世界の実現を目指す『変革委員会』を立ち上げた少女。『神通力』(じんつうりき)と呼ばれる超能力のうち、念動力を使う。
リトと会うことで彼女に変化が芽生えるが……。
曾々木小夜子(そそぎさよこ)
榊野(さかきの)学園1年生のアイドル。同級生の里谷リトに突然デートの申し込みをするが……。
本心をなかなか人に言えない性格になったのは、彼女の『力』が関係するらしい。
社 香織(やしろかおり)
トオルと同じくこの世界を変えようとする『変革委員会』のメンバー。トオルを無条件に慕っており、次第にリトとも親交を結ぶようになる。
紙透 栞(しおり)
トオルの姉。榊野(さかきの)学園の三大美少女の一人。世界を変えようとする妹の身を案じ、その行動を止めようとするが……。
勇者。魔を祓い世を救う定めを持つ者。これは、〈十王国〉時代末期の勇者の物語。少年サーレは、勇者の血を引きながら、町外れのボロ家でひとり暮らしていた。その理由は、勇者でありながら魔物の体液 どころか瘴気だけでダメージを受けてしまう、その体質にあった。魔除けの紋を施した布で頭から覆いながら、魔物を倒しわずかな報酬を得る日々の中で、サーレはある決意をする。幼なじみでやはり勇者の血筋である少女・シムルが魔物退治の旅に出る晴れやかな姿を見送った後、サーレもまた旅立つ。魔物と対峙することを運命づけられた立場を変えるために。目指すのは、初代勇者の仲間でありながら忌み嫌われる魔女の一族が住む城で !