自由気ままな精霊姫3

著:めざし
イラスト:しょくむら

「我が妻を穢した者は、一人残らず処分しろ。泣き叫ぶ暇すら与えるな」

サイファード家の一人娘であるオリビアは、感情を表に出さない大層奇妙な少女だった。
義母と義妹に虐げられ屋根裏に軟禁され殺されかけるが、その矢先に彼女を助けたのは「北の財閥」を支配する当主にして絶対的権力者――シリウスだった。

シリウスと、その妻になったオリビアが次に向かったのは、白壁と青屋根が織りなす商業都市ヴァイス。
美しい街の大聖堂には、神の声を聞くという「神託の聖女」を慕う人々が連日押し寄せるが、聖女に隠された闇は深く、その罪は静かに暴かれていき――

この物語は、神に選ばれたと思っていた聖女が、生まれながらに世界から祝福される精霊姫には到底敵わないことを思い知らされるまでの物語である。