第13回
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むらさきゆきや(作家)講評
今回は作品ごとにレベル差があったな、という印象です。
当然、レベルが低い作品は選ばれておらず、飛び抜けて良い作品がありました。
王国勇者認定官ミゲルの冒険
本当に素晴らしかったです。
新人賞の応募作とは思えない完成度で、途中から選評のことを忘れて読んでしまいました。
拍手です。
世に出るのを楽しみにしております。
勇者と呼ばれた後に―そして無双男は家族を創る―
非常に安定感のある作品でした。
逆に言えば、もう少し冒険しても……と思う部分もありましたが。
実力のある方だと思うので、もっと自由に色をつけてみてほしいです。
落ちこぼれ猟理人、伝説になる
荒削りですが、読者を楽しませようというサービス精神に溢れた作品でした。
面白かったです。
細かいところは編集さんが指摘してくださると思うので、出版に向けて完成度を上げてほしいです。
仙人の少女がはるばるやってきて、いつの間にか世界を救いました
投稿作らしい投稿作でした。
素材はいいんですが、ちょっと料理しきれていない部分もあり。
ただ本当に着想はいいと思うので、出版までにもっと磨きが掛かるのを期待しております。
以上となります。
今回受賞された4名のみなさんの今後のご活躍に期待しております。
2021年10月29日 講談社ラノベ文庫編集部