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突如現れたドラゴンと総称される怪物たちにより、世界は一変した――。やがて人間の中に、ドラゴンの力を持った“D”と呼ばれる異能の少女たちが生まれる。
存在を秘匿された唯一の男の“D”である少年・物部悠は、“D”の少女たちが集まる学園・ミッドガルに強制的に放り込まれ、学園生の少女イリスの裸を見てしまう。さらに生き別れの妹・深月と再会した悠は、この学園に入学することになり……!?
「本当にどうしようもなくなったら、俺がイリスを――殺してやる」
「信じて……いいの?」
最強の暗殺者になるはずだった少年と、落ちこぼれの少女が繰り広げる、“たった一つの物語”が幕を開ける――!
アンリミテッド学園バトルアクション! -
〝白〟のリヴァイアサン撃退から約二週間。悠はうっかり妹の深月の裸を見てしまったりしつつ、クラスメイトたちとつかの間の日常を過ごしていた。そんな中、悠たちのもとに、新たなドラゴン――〝赤〟のバジリスクが動き出したという情報が入る。
一方、時を同じくして、学園に二人の少女が転入してきた。そのうちの一人・ティアは、頭に二本の角を持ち、自らを人間ではなくドラゴンだと主張する。さらに彼女は悠の“お嫁さん”になると言い出して……!?
「――わたしは、なあに?」
「君は――可愛い、女の子、だよ」
暗闇に居場所を探し続けた少女は、光に焦がれ、自らの存在の意味を見つけてゆく――。
アンリミテッド学園バトルアクション第二弾! -
“赤”のバジリスクがいよいよ動き出した。視線により海を塩化させて侵攻するバジリスクに対して、無人の火山
島を遮蔽物とした遠距離攻撃で撃退をはかる深月たち竜伐隊のメンバー。だが、かつて深月が“紫”のクラーケンとともにその手で討った少女・篠宮都の存在をめぐり、深月とリーザの間にわずかな空隙が生じる。
対立、協調――そして温泉(!)。揺れ動く心を抱えながらも、彼女たちはミッドガルを護るために戦うが……!?
「私が兄さんを守るんです!」
「いいや、俺が守る」
もう二度と届かないもの。今ここで育まれゆくもの。
紅に染まった終末を越えて、それぞれの想いはどこへ向かうのか――。
アンリミテッド学園バトルアクション第三弾! -
ユグドラシルとの契約。そして、代償としての記憶の喪失。それらの秘密を打ち明けられたイリスは、悠の記憶を取り戻すことを決意する。その時、姿をくらましていた災害指定の“D”の少女キーリが、フィリルの故郷・エルリア公国に姿を現した。ミッドガルの保護を求める彼女のため、悠たちはエルリアへ向かう。
国王であるフィリルの両親たちのもと、舞踏会などひとときの異国の非日常を楽しむ悠たち。だがその前に現れたのは、魂を喰らう黄金の魔鳥――“黄”のフレスベルグで――。
「約束する――これだけは、何があっても絶対に忘れない」
たとえ何を失っても、守ってみせる。魂のすべてをかけて――。
アンリミテッド学園バトルアクション第四弾! -
強まる“緑”のユグドラシルによる悠への干渉。これ以上の侵食を防ぐため、悠たちは東京にあるアスガルの研究所に向かう。
そしてレンの父親でもある宮沢所長は、本体を破壊するだけでは倒せないユグドラシルに対し、悠が継承したフレスベルグの能力――“霊顕粒子”での攻撃を提案した。そのためには悠と高い上位元素生成能力を持つレンとの協力が必要になるが、ふたりの連携はなかなかうまくいかない。そこで、悠たちはみんなで遊園地に行くことになり……!?
失われたコミュニケーション。たった一つの欲しかった答え。天才少女の心を開く鍵は――。
「お兄ちゃん…………ありがとう」
アニメ化決定のアンリミテッド学園バトルアクション第六弾! -
学園への帰還までの間、悠と深月の故郷に行くことになったブリュンヒルデ教室のメンバー。自らの秘密――記憶の喪失のことを深月に告白した悠は、“緑”のユグドラシルの支配権を得たティアの力により、ついに記憶を取り戻した。
だが、そんな悠たちを、目覚めた二つの厄災が襲う。それは再臨した最初の竜災たる“黒”のヴリトラと、もう一つ、ヒトとドラゴンの新たな世代を紡ぐ存在で……!?
「だって私は、誰よりも彼を求めているもの。何者でもない私が意味を持つとしたら、それは彼に選ばれた時だけ」
記憶のヴェールは取り払われ、よみがえる想いがあふれ出す。ふたりが初めて出逢った、あの場所で――。
アンリミテッド学園バトルアクション第七弾! -
無力化された深月。変色してゆくクラスメイトたちの竜紋。そしてヴリトラにより明かされた、ヒトという種の根源に関わる情報――。それらに揺れる悠たちを、ニブルが竜紋変色者の処分のため襲った。
なんとか退けた悠たちの前に、いったんは封じたはずの、篠宮都とクラーケンの子――クラーケン・ツヴァイがふたたび現れる。悠はジャンヌたちとともに戦いをおさめようとするが、説得はうまくいかない。さらに、戦いの中で、イリスに新たな変化が生じて……!?
「モノノベは――あたしがどんな風になっても、嫌いにならない?」
たとえ何が起きたとしても、きっとこの想いは変わらない。その手だけは離さない――。
アンリミテッド学園バトルアクション第八弾! -
イリスだけでなく深月たちクラスメイトの竜紋も変色させてしまった悠は、他の“D”との接触を禁じられ、学園内で隔離されていた。悠のつがいになるか否か、それぞれの選択を迫られる少女たち。
そしてついに、ニブルのロキ少佐が動き出す。“灰”のヴァンパイア――ミッドガル学園長シャルロットを討つために。差し向けられたのは、かつて悠とジャンヌが所属していたロキ直轄の特殊部隊スレイプニル。そして、欠けた破片を埋めるのは――。
「――届けて」
止められない想いと、止まらない運命の歯車。終わりの前兆と、終わらせないために叫んだ声。たとえ今、伸ばしたこの手が届かなくても、きっと――。
アンリミテッド学園バトルアクション第九弾! -
ニブルによるミッドガルへの侵攻。その先鋒たる離反したアリエラ。迫り来るそれらの軍勢を、悠はイリスや深月たちとともに、学園長シャルロットを守るべく迎え撃つ。そして死闘の末、悠の前に立ちはだかったのは、彼の元上官にして、新たなる“英雄”――ロキ少佐だった。
ぶつかり合う二つの信念。明かされる廃棄権能の正体。赤い霧の中、因果の果てに待ち受けるのは、全ての可能性を一色に塗り潰す必然か、それとも大切な存在を守れる強さか――。
「――私は既に君たちを殺している。運命はもう、定まっているのだよ」
背中合わせの誓いを胸に、希望という名の翼を広げ、定められた運命を切り裂いて――。
アンリミテッド学園バトルアクション第十弾! -
ミッドガルへの侵攻を乗り切り、新しい生活を迎えた悠たち。そして学園に、キーリ、ヴリトラ、紫音、ジャンヌが転入してくる。新たな仲間を加えた学園生活は、ゲーム対決や浴衣でお祭りなど、とても賑やかなものになりそうだった。
だが、平穏な日常は長くは続かない。様子のおかしいヴリトラ。彼女と深月の間に漂う不穏な空気。そして悠は深月からとある告白をされる。甘い余韻の中、悠が出した答えは――。
「汝は既にこの“闇”と出会っているはずだ」
それは終わりではなく始まり。加速していく終末への時計。もしもこの想いが偽物でも、このまま闇に呑まれたとしても、その手だけは離さない――。
アンリミテッド学園バトルアクション第十一弾! -
世界各地で同時に出現した、すべてを包み込もうとする漆黒の闇。そして、その中から現れたモノは、はるか昔、地球にやってきた五番目の災厄――“恒生”のバハムートの姿をしていた。バジリスクの権能を受け継いだイリスなら、バハムートを倒せるかもしれない。
その希望を胸に、悠たちは戦艦マルドゥークを完成させ、バハムートのもとへ向かう。一方で深月は、悠の彼女への想いが本物なのか、それとも世界を救うための本能に過ぎないのかの間で揺れ動き――。
「要するに私は――皆さんの敵だということですよ」
ずっと救いを求めて、けれど見つけられなくて、たどりついたのは悲しい決意で――。
アンリミテッド学園バトルアクション第十二弾! -
イリスに弓を引き、偽物の篠宮都とともに去っていった深月。自らを犠牲にしようとする彼女を止めるため、悠たちは彼女を追う。向かうのは、かつてアトランティス大陸があった場所に残る、最後の不可知領域。
だが、そこはサード・ドラゴン――“真滅”のラグナロックの霧に包まれていた。その中に姿を消した深月と都を追って、悠はリーザたちとともに突入するが、そこで彼らが見たものは……!?
「もうっ……深月さんは本当に――いつも一人で勝手に悩んで、突っ走るんですから……危なっかしくて仕方がありませんわよ!」
冷たい闇の中で、叫んだ言葉を光に変える。霧の彼方に消えた彼女に届くように――。
アンリミテッド学園バトルアクション第十三弾! -
世界を闇に呑み込まんとする第九災厄――“終焉”のアンゴルモア。悠たちはノインの光で対抗するが、あと一歩のところでイリスが倒れてしまう。ヴリトラによれば、その力は星の寿命を縮めるほどのものであり、光源たるイリスは消滅してしまうかもしれない。
悠たちは世界中の人々に呼びかけることで、彼女の負担軽減をはかる。そして決戦前夜。イリスの提案で、皆で遊ぶことにする悠たち。
「こういう毎日がこの先もずっと続いて行くんだって……そう信じたいの。皆にも信じて欲しかったの。だからいつもみたいに……」
生まれる笑顔。それはきっと、たくさんの輝きに彩られた、虹色の欠片たちで――。
アンリミテッド学園バトルアクション第十四弾! -
全ての生命を否定し、他世界そのものを喰らう闇と化した怪物――アンゴルモア。
悠たちの前に現れたその姿は、リヴァイアサン、バジリスク、フレスベルグといった、これまで彼らが倒してきた敵を取り込んだものだった。
学園長シャルロットの鼓舞による全人類からの支えを受けて、アンゴルモアを迎え撃つイリスたちブリュンヒルデ教室のメンバー。死の化身たる巨竜に挑む少女たちの姿は、まるで神話の戦乙女のごとく、何よりも凛々しく、そして美しく――。
「絶対に……おかえりを言わせてね、モノノベ」
穏やかな日々にたどり着くために、いま、この時を駆け抜けて――!
アンリミテッド学園バトルアクション、堂々の本編クライマックス!