鳴梨八雲(ななしやくも)
身に覚えのない借金を背負わされ、拡張幻想世界で懸賞金目当ての謎解きをすることになった。
かなりのゲーマー。
〈拡張幻想世界〉、現実と隣り合って存在するゲームのような世界。
そこではエクステンダーと呼ばれる人々が、クエストを行い、モンスターを倒し、現実の金銭を稼いでいた。
鳴梨八雲は身に覚えがない借金返済のため、拡張幻想世界に足を踏み入れる。拡張幻想世界では一つの事件が起きていた。
〈ホットギミック〉と呼ばれるエクステンダーによって、何人もが監禁され拷問を受けていたのだ。
ホットギミックを追う魔法使いの少女マユと協力し、八雲は賭けられた懸賞金を狙う。
幾多の謎と隠された因縁を巡り、2つの世界を股にかけた鳴梨八雲の冒険が始まる!
「紙白九炉は、意を決して憧れの同級生・小夜原姫々に告白する。
「……そう言ってくれて、嬉しいです。ありがとうございます。
だけど、私……顔面がジャガイモみたいな人とは、付き合えません。ごめんなさい」
ゲロを吐くかと思うくらいのショックを受けた九炉。
友人に慰められたり家族にどうかしてると言われつつも、
傷心を抱えて眠りについて……起きたら翌日もまた、今日だった!?
同じ一日を過ごし、告白し玉砕してを繰り返す中でショックが重なり、
小夜原へのアプローチを変えると、恋人ではなく友人であれば、という返事をもらうことができ……
ついに、九炉は明日を迎えることができた!
どうやら、小夜原を攻略しないと明日が来ないようになっているようで……!?
リピートラブコメ、登場!
音楽性の違いによるメンバー脱退のため、あっさりと廃部になってしまった軽音部。
その最後のメンバーだった朝比奈悠は、駅前でストリートライブをしていたところ、
かぐやと名乗る少女に突然ライブのサポートを頼まれる。
そのステージ上で圧倒的なパフォーマンスを見せたかぐやに惚れ込んだ悠は、
翌日ふたたび出会った彼女にバンドの結成を申し出るが、断られてしまう。
失意の悠にかぐやが明かした真実は――
彼女の正体は、生徒会副会長の真面目な少女、宮古真尋の別人格ということだった。
かぐやのことを諦めきれない悠は、彼女の心の壁をなんとか越えようとするが……!?
月のような少女とまっすぐな少年が紡ぐ、爽やかな青春バンドストーリー!
瀬川エリカと俺、吾妻千里は昔からの幼馴染みだ。
小学校でも中学でも、そして高校でも、瀬川と俺は、公園で遊ぶ。
ダベったり、野球をしたり、走り回ったり、ちょっと喧嘩したり。
「とりあえず吾妻の中で、わたしを可愛さピラミッドの頂点に設定するといいよ。そうすればわたしを通して“可愛い”がわかる」
「瀬川を可愛さピラミッドの頂点に設定すると、具体的にどうなるんだ?」
「わたしに似てれば似てるものほど、吾妻は可愛いと認識しだすよ」
「じゃあ、電卓とかも可愛く見えんのかな」
「ちょっと待って。吾妻の中でわたし、電卓なわけ?」
そして今日も公園で、高校生の何気ない日常が紡ぎ出される――。