佐伯竜之介(さえきりゅうのすけ)
「あいつらは男。あいつらは男。あいつらは男。あいつらは男……」
高校一年生。
真琴や忍が実は女の子だとバレないように協力することになる。
俺にとって真琴と忍は憧れの男だった。
そんなふたりと七年ぶりに再会し、学生寮で相部屋になり、むさ苦しくも楽しい日々の幕開け――と思ったのだが、お前ら女の子だったの!?
ったく、俺にだけ教えないなんて酷いじゃねえか――って、お前らもお互いの性別を知らないのかよ!
……え?
真琴(忍)に女だとバレると困る?
頼れるのは俺だけ?
しょうがねえな、性別がバレないように俺がサポートしてやるぜ。
だから安心して普段通りに過ごしてくれ――って、お前らいつもそんな生活送ってるの!?
よくいままで女の子だってバレなかったな……。
油断しがちなふたりの男装女子と送る、実はハーレムな学園ラブコメ!!
小説が書けない文芸部員・シュウ。
ある日、彼のスマホに、詠名という少女から謎のメッセージが届く。
きっと悪戯だろう――はじめはそう流していたシュウ。
しかし、
[もうダメだ。死のう]
送られてきたそんな言葉に、死ぬな――と思わず反応してしまったことから、メッセージを介しての、シュウと詠名の交流が始まった。
互いの趣味である小説の話などを通じて、親しくなっていく二人。だが、いざ二人が実際に会おうとしたとき、衝撃の事実が判明する。
詠名が生きているのは――現代ではなく、なんと五年前だったのだ!
五年ぶんの夜にさえぎられた、時を超えた二人の恋愛の行方は……!?
八木シュウ(やぎしゅう)
「俺は詠名の味方だ。絶対にずっと、いつまでも――」
高校2年生。
小説は書けないが、文芸部に所属している。
偶然、詠名とチャットアプリで交流することになった。
詠名(エイナ)
《もしかしたらわたし、五年後には死んでるかもしれないんですよ?》
シュウと偶然チャットアプリでつながった本好きの少女。
どうやら五年前の存在らしい。
峯川ユキノ(みねかわゆきの)
「それから…………送ってきてくれて、ありがとう」
高校2年生。
シュウのクラスメイトで生徒会長。
基本的に、シュウに対して素っ気ない態度を取る。
大鷹瑠香(おおたかるか)
「知り合いって、だあれ?」
高校3年生。
シュウの文芸部の先輩で、デザインやイラストなどを担当している。