眩星綾音
「わたしのためになんでもしてくれるって、言っただろう?」
遼平の友人の姉。
自らを魔女と名乗る。
「おれ、綾姉のことが好きだから!」
遼平がある日、友人の姉・綾音にそう告白したとき、世界は変わった――。
遼平の胸を貫く、綾音の手から伸びた刃。加えて次に彼が目にしたのは、
制服姿の綾音と、眼前に立つ巨大な化け物だった。
実は、綾音は魔女であり、遼平は彼女を守るシュヴァリエとして、
近代魔女同士の決闘――サバトマリナを戦い抜くことになったのだ!
ひとまず戦いを終えた遼平は、綾音とともに学園に通うことになる。
だが、魔女やサバトマリナといった存在以外にも、世界へのいろいろな違和感が拭えない遼平。
そして、まるで覚めない夢のようなこの世界に遼平を閉じこめているのは、綾音以外に考えられず……!?
父親が亡くなり家を失うことになった語利カタル。
最後に住み慣れた家の中で見つけた謎の抜け道を通ると――
ファンタジー世界のような場所に出た。
そこにやってきたのはドワーフとミノタウロス!
さらに竜を駆る少女までやってきた。戸惑うカタルに少女は言う。
「お前、軍師の血族か。ならさっさと来い、女王陛下と国難がお待ちだ」と。
連れて行かれた先で聞かされたのはこの国は危難を迎えると「軍師の館」が現れ、
そして驚いたことに、詐欺師だと言われていたカタルの祖父はこの世界では軍師だったらしい!
カタルは決意する、祖父の後を継いで軍師として活躍することを!
祖父の残した詐欺の道具と知略で国の危機を救えるか!?
居残り指令も華麗にスルーし今日も今日とて家路を急ぐミサキとジン。
目的地は圧倒的人気を誇る大規模仮想現実RPG《アルマゲドン》内。
片や生産系のスキルを究めたジンに対し、ミサキはグラマラスな女性アバターを駆使し、
ゲーム内最弱種“人間”のまま強さを究めんとする傾き者でもあった。
ゲーム内有名人でもある彼らはその日、ゲームマスターのひとり、レオに不思議な言葉を投げかけられる――
「向こうの世界で会おう」
突然ホワイトアウトしたゲーム世界、ミサキとジンが飛ばされたのは“ただの”異世界、それとも……!?
荒涼たる原野を行く二人が出会ったある人物、
そして隠蔽された地球の真実とは!?
新たな世界の神をめざす幻想空間創世譚登場!