八卜悠楽(はちうらゆうらく)
真面目系クズ。心で自分はクズなところもあるが基本は善人であると信じている
(真面目系クズあるある)。
『真面目系クズ』――真面目そうに見えながら、実態は怠惰で浅ましく、取るに足らない存在。
八卜(はちうら)悠楽を表現する一番ふさわしい言葉。
クラスで下に見られるも必要以上に注目もされない、そんな立ち位置に満足していたが、ある行為――クラスメイトに貰った手作りクッキーをウサギの餌にしているところ――を黒内人花に見られてしまう!性格の悪さは折り紙付きの黒内に呼び出され――
「……なにさせる気だよ」
「クズ活」
「なんだそれ」
「クズになるための活動、の略だね」
「……なんでそんなことを?」
「育成してみたかったんだ、クズを。私の手で、どこに出しても恥ずかしくないクズを」
前代未聞、クズを目指す活動――クズ活、スタート!
人々を殺め苦しめる荒人魂が、都に頻発するようになった。
その荒人魂に母を殺された明石めぐるは、剪定士をめざし鸞鳳学院に入学する。
剪定士とはパートナーになる舞姫が放つ“花力”を借りて荒人魂と戦う剣士のこと。
学院では剪定士・舞姫を目指す候補生達が厳しい特訓を受けていた。入学初日、めぐるは舞姫候補の桜みらいと10年振りの再会を果たす。
しかし、彼女は四大流派の跡継ぎ娘。庶民のめぐるがパートナーになることなど簡単に認めて貰えるはずもない。
実力で認めて貰おうと日々特訓に没頭するが、ある郊外学習で荒人魂と遭遇してしまう。そしてそれをきっかけにみらいの秘密が明らかに!
京の都は次第に闇の中へと引きずり込まれていく。