遥かなる月と僕たち人類のダイアログ

著:深雪深雪   イラスト:桜河ゆう

「私を呪っているのは『月』よ」

「私の噂は――知っているでしょう?」 僕が炭風凌香に話しかけられたのは、高校からの帰り道だった。 彼女が援助交際をしているという、おそらくは、根も葉もない噂。 炭風は僕に、クラスで自分にその真偽を尋ねるよう依頼してきた。 皆の前で否定することで、噂の終息を早めようとしているのだろう。 そう考えた僕が翌日実行に移すと、彼女はなんとその噂を肯定する。 放課後、見知らぬ男性といる炭風の姿を見かけて、僕は後を追った。 そして目にしたのは、立ち尽くす彼女と、倒れている男性の姿。 炭風によれば、彼女は『月』に呪われており。 彼女を好きになった人間は、呪いにより死んでしまうそうで――!?